こんにちは!大神です!
今回は杖のお話し。
杖にはいろいろな形状があります。
- 一本杖
- 四点杖
- 松葉杖
- ロフストランドクラッチ
などなど、細かく分けるとまだ細分化していきます。
今日はその中でも「ロフストランドクラッチ」を見ていきます。
ロフストランドクラッチ
ロフストランドクラッチを使われる方は下肢のバランスが悪い方や筋力が低下している方。腕で体重を多く支えることができる為、一本杖よりも安定感が増します。
そこで問題です!
ロフストランドクラッチには腕を通す「わっか」ついています。これは腕全体で体重を支えやすいようにするためについているものですが、少し隙間空いています。
なぜでしょうか?
隙間が半分近く空いているものもあります。
いったい何のための隙間でしょうか?
それでは答えに行く前に、杖の調整の仕方を見ていきます。
杖の調整の仕方
- 1. 杖を握る高さは、杖を少し前に出して肘が30度になる高さにする(一本杖の調整方法と一緒です)
- 2. カフの位置調整。高すぎても低すぎても力がうまく伝わりません。一般的には肘よりも少ししたくらいで調整します。
- 3. 歩き方をチェックして、肩が下がりすぎないか歩き方がおかしくないかチェックしていきましょう。
皆さん、「わっか」の隙間の意味は分かったでしょうか?
正解は・・・・転倒した時の腕の骨折を防ぐため!です。
もし「わっか」の隙間がなく、杖が何かに引っかかって転倒をした場合腕だけが杖の方に残る形で転倒をしてしまいます。その時のけがを防ぐためにわっかに隙間を作っています。
福祉用具はいろいろなヒヤリハットを想定して作られています。
他の商品もいろいろな工夫がされていますので、そこに注目してみていくと新たな発見があるかもしれません。