今日はスロープの勾配(角度)についてお話します。
玄関の段差が高すぎて車椅子などが上がれないときに使うスロープ。
このスロープを選ぶときに基準がしっかりとあるのはご存じでしょうか?
これはバリアフリー法で最低でも1/12の勾配にするようになっています。
この勾配であれば車椅子を自分で上がれる最大の角度となっているそうです。
そのため、20cmの段差であれば260cmのスロープ、25cmであれば300cmのスロープが必要になってきます。
20~25cmであれば玄関の上りかまちでよくある高さですね。
そんなに高くなさそうな段差でも車椅子で登るには、かなり長いスロープが必要になってきます。
ただ現場ではいろいろ条件が変わってきます。まず、260~300cmのスロープが設置できる家はあまり多くありません。
玄関扉を開いた時の幅や、設置場所に微妙な段差があり設置ができないなど、様々な条件が出てきます。
300cmのスロープを保管できる場所もなかなか無いです。
また、高齢者が自力で車いすを操作して上がることは危険ですのでほとんどありません。
実際は介助者がついており、後ろから車椅子を押す形でスロープを上がることがほとんどです。
そうなると勾配の条件は変わってきます。
介助者有りであれば1/8の勾配でも上がれるようになります。
1/8の勾配で考えると、20cmで160cm、25cmで200cmのスロープになります。
このくらいになってくると設置ができる家が多くなってきます!
安全に上り下りができる角度でないと大きな事故につながります。
安全に使って快適に利用していきましょう!
ちなみにページ最初のスロープの写真はシコクの「車いす用スロープ 段ない・ス」という商品です。
通常スロープは設置場所が斜めになっていると設置ができないのですが、この商品は設置ができるという優れものです!
気になる方はぜひお問い合わせください!